日本最大規模のAIアートコミュニティ#SOZO美術館を運営する株式会社海馬は「画像生成AIリテラシー検定」を公開いたしました。本検定は、AI技術の急速な進歩に伴う法的・倫理的課題に対応し、クリエイターやビジネス関係者が安心して画像生成AIを活用できることを目的に制作・公開させていただきました。
著作権や商用利用に関する専門知識を網羅した「画像生成AIリテラシー検定」は、弁護士の監修のもと作成されており、画像生成AIの安心・安全な企業での取り組みを促し、画像生成AI普及による新産業の育成に貢献いたします。
近年、DALL-E、Midjourney、Stable Diffusionなどの画像生成AI技術の飛躍的な進歩により、クリエイティブ産業に大きな変革が起きています。数秒で高品質な画像を生成できるこれらのツールは、イラストレーター、デザイナー、マーケター、プランナーなど、幅広い分野の人々に新たな可能性を提供しています。
しかし、この革新的な技術の台頭は、同時に複雑な法的・倫理的問題も浮き彫りにしています。著作権侵害のリスク、AI生成コンテンツの帰属問題、AIツールの商用利用の可否、さらには従来のクリエイティブ産業への影響など、解決すべき課題も山積しています。
このような状況下で、株式会社海馬は画像生成AI技術の適切な利用と企業での取り組みを促進するため、「画像生成AIリテラシー検定」を制作しました。本検定は、技術の可能性を最大限に活かしつつ、安心・安全な企業での画像生成AIの取り組みと導入を促進することを目的とした「クリエイター育成」の観点で制作しています。
・今後の展開
株式会社海馬は本検定を通じて、画像生成AI技術の適切な理解と利用を広く促進し、クリエイティブ産業の健全な発展に寄与することを目指しています。
今後は以下の取り組みを予定しています:
企業法務において豊富な経験を持ち、生成AIの業務活用にも強みを持つ。企業の法的リスクマネジメント体制の構築や、生成AIの安全かつ効果的な導入に向けたアドバイスを提供している。 活用している生成AIサービス:Chat GPT、Gemini、Claude、Genspark、Felo、Perplexity、Mapify、NotebookLM、Midjourney、イルシルなど(2024/10現在) 東京大学法学部卒。第一東京弁護士会所属。
※本活動は個人的活動であり、所属する法律事務所の意見を代表・代理するものではありません。
note:https://note.com/shootlaw/
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<一般ユーザーの皆様>
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<企業及び教育機関の皆様>
→ 問題解答集を無償提供いたします。
下記の資料請求から連絡ください。
著作権法で保護される著作物の要件と保護対象に含まれないものについて、以下の文章の空欄A、B、C、Dに当てはまる適切な語句の組み合わせを一つ選んでください。
著作物となるための要件としては、(A)であり、かつ、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するものであることが求められる。そのため、(B)にとどまるもの、(C)、(D)は、著作物に該当せず、著作権法の保護対象に含まれない。
選択肢:
ア. A:思想又は感情を創作的に表現したもの B:アマチュアレベル C:ダンス D:無言劇
イ. A:知識又は経験を独創的に記録したもの B:単なる事実やデータ C:表現に至らないアイデア D:誰が表現しても同じようなものとなるありふれた表現
ウ. A:知識又は経験を独創的に記録したもの B:ありふれた表現 C:実用品等 D:表現に至らないアイデア
エ. A:思想又は感情を創作的に表現したもの B:単なる事実やデータ C:誰が表現しても同じようなものとなるありふれた表現 D:表現に至らないアイデア
生成AIが生成した画像について、間違っているものを一つ選んでください。
選択肢:
ア. 生成AIが生成した画像は、常に著作物として保護される。
イ. 生成AIが生成した画像の利用は、肖像権を侵害する可能性がある。
ウ. 生成AIが生成した画像が著作物として認められるためには、人間の創作意図や創作的寄与が一定程度必要となる。
エ. 生成AIが生成した画像が著作物として認められない場合でも、民法上の不法行為によって保護される場合がある。
画像生成AIの利用者が、既存の著作物に類似した画像を生成した場合について、正しい組み合わせの選択肢を一つ選んでください。
1)常に著作権侵害となる。選択肢:
ア. 1と3
イ. 2と3
ウ. 2と4
エ. 3と4
生成AIを使用して画像を生成し、個人のSNSに投稿した場合について、間違っているものを一つ選んでください。
選択肢:
ア. 生成した画像が既存の著作物に類似している場合、著作権侵害となる可能性がある。
イ. 生成した画像が既存の著作物に類似していても、私的使用目的なので、著作権侵害とならない。
ウ. 生成した画像をSNSに投稿する行為は、私的使用目的の複製には該当しない。
エ. 生成した画像をSNSに投稿する行為は、公衆送信権侵害となる可能性がある。
AI利用者が生成AIを利用して画像を生成する際に、肖像権侵害のリスクを低減するために行うべきリスク対策について、正しいものを一つ選んでください。
選択肢:
ア. 実在の人物と酷似した画像を生成する場合、事前にその人物の同意を得る。
イ. 著名人の顔画像を生成して公開する場合、非営利目的であれば肖像権侵害とならない。
ウ. 生成AIの学習データに含まれている人物の画像は、自由に生成して利用できる。
エ. インターネット上で公開されている人物の画像は、肖像権侵害の対象とならない。
AI利用者が生成AIを利用して画像を生成する際に、著作権侵害のリスクを低減するために行うべきリスク対策について、以下の空欄に当てはまる適切なキーワードの組み合わせを選択してください。
<リスク低減策>
生成AIの[ X ]や[ Y ]を理解した上で利用し、AIシステム・サービスの[ Z ]を確認する。
選択肢:
ア. X:仕組み、Y:特性、Z:利用規約
イ. X:仕組み、Y:価格、Z:利用規約
ウ. X:歴史、Y:特性、Z:バージョン
エ. X:仕組み、Y:特性、Z:バージョン
AI利用者が生成AIを利用して画像を生成する際に、著作権侵害のリスクを低減するために行うべきリスク対策について、以下の空欄に当てはまる適切なキーワードの組み合わせを選択してください。
<リスク低減策>
生成した画像が既存の著作物に[ X ]していないかを確認し、生成に用いたプロンプトなど、生成[ Y ]を確認可能な状態にしておくよう努める。
選択肢:
ア. X:類似、Y:過程
イ. X:類似、Y:結果
ウ. X:複製、Y:方法
エ. X:複製、Y:結果
AI利用者が画像生成AIに著作物である既存の画像を入力する際、著作権法30条の4の適用と著作権侵害の関係について、正しい記述を選んでください。
選択肢:
ア. 既存の画像をAIに入力する行為は、入力された著作物を情報解析して生成AIに対する生成の指示とするための複製等であり、常に著作権法30条の4が適用されるため、著作権侵害とならない。
イ. 既存の画像のAIへの入力に伴って生じる著作物の複製等は、著作権法30条の4の適用を受けず、常に著作権侵害となる。
ウ. 既存の画像と類似する画像を生成させる目的で既存の画像をAIに入力する行為は、情報解析の目的だけでなく享受目的も併存するため、著作権法30条の4が適用されず、著作権侵害となる場合がある。
エ. 既存の画像をAIに入力することについて、情報解析目的であれば、常に著作権法30条の4が適用されるため、権利者の許諾を得なかったとしても、著作権侵害とはならない。
著作権者が自身の作品に類似したAI生成物を発見し、著作権侵害の可能性があると考えた場合、依拠性の立証に関して正しいものを一つ選んでください。
選択肢:
ア. 依拠性の立証には、必ず生成AIの学習データに自身の作品が含まれていたことを証明しなければならない。
イ. AI利用者が著作権者の作品を認識していたことを示すことは、依拠性の立証にプラスに働く要素となる。
ウ. 生成AIによる著作物の場合、類似性が高ければ自動的に依拠性が認められる。
エ. 依拠性の立証は著作権者側ではなく、AI利用者側が行う必要がある。
著作権者が自身の作品に類似したAI生成物を発見し、著作権侵害があると判断した場合に取り得る措置について、以下の文章の空欄A~Dに当てはまる適切な組み合わせを一つ選んでください。
著作権者は、侵害行為の(A)を行うことで、継続的な侵害行為の停止を求めることができます。また、被った損害の補償を求める場合は(B)を選択できます。悪質な侵害の場合、(C)を行うことで刑事責任を追及することも可能です。さらに、侵害者が法律上の原因なく利益を得ている場合は(D)を請求することができます。
選択肢:
ア. A:情報開示請求、B:裁定制度、C:不当利得返還請求、D:刑事告訴
イ. A:差止請求、B:損害賠償請求、C:不当利得返還請求、D:刑事告訴
ウ. A:差止請求、B:損害賠償請求、C:刑事告訴、D:不当利得返還請求
エ. A:情報開示請求、B:裁定制度、C:刑事告訴、D:不当利得返還請求
画像生成AIの学習データとしての収集を防止するための技術的措置について、間違っているものを一つ選んでください。
選択肢:
ア. ウェブサイト内のファイル"robots.txt"に、AI学習データの収集を行うクローラをブロックする記載をすることで、一定程度収集を防ぐ効果が期待できる。
イ. ID・パスワードによるログインが必要な領域に画像をアップロードすることで、クローラによる収集を防止する効果が期待できる。
ウ. クローラによる収集を完全に防ぐことは難しいが、複数の技術的措置を組み合わせることで、収集されるリスクを低減できる。
エ. 画像ファイルに電子透かしを入れることで、AI学習データとしての収集を完全に防止できる。
著作物となるかの区別について、以下の記述のうち、間違っているものを一つ選んでください。
選択肢:
ア. 特定の画家の「画風」は、それ自体が著作権法で保護される著作物となる。
イ. 写真は、被写体の選択や構図、光線の扱い方などの要素を総合して表現された作品として、著作物となり得る。
ウ. キャラクターの名前や性格設定などの抽象的な概念は、それ自体では著作権法の保護対象とならない。
エ. ありふれた表現や、誰が表現しても同じようになるような表現は、著作物として認められない場合がある。
著作物の引用につき、正しいものを一つ選んでください。
選択肢:
ア. 引用する著作物が未公表であっても、引用の必然性があれば問題ない。
イ. 引用部分が明確であれば、引用される分量に制限はない。
ウ. 引用部分とそれ以外の部分の主従関係が明確で、引用が必要最小限度であれば、出所を明示する必要はない。
エ. 公表された著作物を引用し、引用の必然性があり、引用部分が明確で、主従関係が明確かつ必要最小限度であり、出所を明示している場合に認められる。
AI生成物に関する既存の著作物との類似性について、最も正しい説明を一つ選んでください。
選択肢:
ア. AI生成物の場合、類似性の判断基準はAIを利用せず制作されたコンテンツとは異なる。
イ. 既存の著作物とのアイデアが類似すれば、常に類似性ありと判断される。
ウ. 創作的でない表現が共通している場合でも、常に類似性ありと判断される。
エ. 創作的表現が一部共通している場合、類似性ありと判断される可能性が高い。
AI学習と著作権侵害に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを一つ選んでください。
1)AI学習のためであれば、著作権法第30条の4等の権利制限規定の適用対象外となる場合でも、著作物を複製等することは常に許容される。
選択肢:
ア. 1と2
イ. 1と4
ウ. 2と3
エ. 2と4
画像生成AIを利用してデザインやロゴを生成し、商品のデザインやロゴとして利用する場合について、最も正しい説明を一つ選んでください。
選択肢:
ア. AI生成物を利用する場合、他人の商品等表示や商品形態が含まれていても、常に自由に利用できる。
イ. AI生成物に他人の商品等表示が含まれていても、AIが生成したものであるため、不正競争防止法上の問題は一切生じない。
ウ. 登録意匠・登録商標と同一・類似のデザインやロゴがAI生成物に含まれている場合、意匠権・商標権侵害の判断において、AI利用者の依拠性は不要である。
エ. AI生成物に他人の商品の形態が含まれ、それを利用する行為については、AI特有の考慮要素が存在し、生成AIを利用しない場合と同様に判断されない。
画像生成AIを利用して生成した人物の肖像を使用する際の適切な対応策について、間違っているものを一つ選んでください。
選択肢:
ア. 特定の人物と関連するようなプロンプトを入力しないよう注意する
イ. 生成AIの利用規約や利用条件を確認し、適切な利用範囲を把握する
ウ. 生成された画像が特定の人物と同一性がある場合は、その人物から許諾を得る
エ. AIが生成した画像は完全にオリジナルなので、どのように利用しても問題ない
【問題:18】
以下の法令名、保護対象、およびその定義の組み合わせについて、正しいものを一つ選んでください。
選択肢:
ア. 著作権法 - 著作物 - 自然法則を利用した技術的思想の創作のうち高度なもの
イ. 特許法 - 発明 - 物品や建築物の形状等、視覚を通じて美感を起こさせるもの
ウ. 意匠法 - 意匠 - 文字、図形、記号、立体的形状、色彩等であって、業として商品・役務について使用するもの
エ. 商標法 - 商標 - 文字、図形、記号、立体的形状、色彩等であって、業として商品・役務について使用するもの
以下の文章の空欄に当てはまる適切な組み合わせを一つ選んでください。
肖像権は、みだりに自己の(A)や(B)を撮影されたり、撮影された写真等をみだりに公表されない(C)です。
一方、パブリシティ権は、(D)等のもつ(E)を(F)に利用する権利です。
選択肢:
ア. A: 容貌 B: 姿態 C: 人格的利益 D: 本人の人物識別情報 E: 顧客吸引力 F: 排他的
イ. A: 顔 B: 体 C: 経済的利益 D: 政治家等の公人 E: 名誉・名声 F: 非営利的
ウ. A: 容貌 B: 姿態 C: 人格的利益 D: 政治家等の公人 E: 顧客吸引力 F: 非営利的
エ. A: 顔 B: 体 C: 人格的利益 D: 本人の人物識別情報 E: 名誉・名声 F: 排他的
【問題:20】
AI生成物の利用について、正しいものを一つ選んでください。
選択肢:
ア. AI生成物のデザインやロゴが他人の登録意匠・登録商標と同一・類似する場合、その利用は常に合法である。
イ. AI生成物に他人の商品等表示や他人の商品形態が含まれる場合、不正競争行為にあたる可能性がある。
ウ. AI生成物の利用は、著作権法の範囲外であるため、自由に行うことができる。
エ. 特定の登録意匠・登録商標などに関連するプロンプトを入力することは、常に問題ない。
「画像生成AIリテラシーコンテスト」開催中!
・期間 17日〜20日まで
・応募は一人1回です。
・期間中の最高得点上位3名の方に3千円のアマギフ進呈
*同時点数の場合は抽選で3名様となります。
応募方法
・得点の画像をXに投稿してください。画面キャプチャーで得点内容を切り抜いて下さい。*右図イメージ
・その際、以下のハッシュタグをつけてください。
添付タグ
#SOZO美術館
#画像生成AIリテラシー検定